3/24(火) その2 エンコ詰める

ぶーん…

車は走り去って行った。次の目的地までは車では迂回する必要があるらしく、それでは我々は歩こうじゃないかということになった。

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「その前に…ちょっと待ってて」とガイドのウゲンは道端のお店へと入って行った。後から覗いてみると、日常の雑貨屋さん。お菓子とジュースを買っていた。彼はお菓子をよく食べる。「はい」とライチジュースをひとつ貰った。それともうひとつ。乾燥させたヤクチーズ。とても固い。話のタネに食べてみろということだった。口に含んで、ちょっとずつかじって削っていくらしい。非常に顎が疲れるが、一向に小さくならない。ほおばりながら歩を進める。



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一寸歩いたところで、川にかかる吊り橋が見えてきた。そこから川向こうに渡る。流れる川はとても綺麗だ。川沿いをしばらく歩く。

ガイドのウゲンは、日本の文化に興味があるらしく、話せないまでも会話の合間々々に起用に日本語を挟み込む。「よく映画を借りて見ているよ。DVDで」。「DVD?へー、なんか、イメージと合わないなあ」。「プレステで見てるんだよ」。プレステて!偏見なのだろうと思いつつ、ブータンと聞いて思い浮かぶイメージよりも大分都会だ。

「ヤクザ映画が好き。ニンキョー(ここ日本語)!ヤクザは本当に日本に居るの?」と。ヤクザは任侠、仁義を尊ぶけど、実際は危ないから(無いけど)遭遇することがあったら、気をつけてねといったニュアンスのことを説明するが、英語が不慣れで難しい。「マフィアみたいな」「そう、マフィア」「ワーオ」といったやり取りをしつつ歩く。

日本語をもっと知りたい、ということでワンポイントレッスン。「エンコ詰める」。「???」「cut your little finger」「ワーオ」。と話しながら歩く。

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しばらく歩くと、目的地であるタムシン・ラカンへ到着した。中では少年僧が勉強に励んでいる…と、ちょうど昼休みで休憩になったようだ。中へと入る。本堂へは入ることはできなかったが、ここタムシン・ラカンには15世紀当時の仏壁画が残るという場所だ。痛まないように明かりも点いておらず、懐中電灯を持参して、壁にかかったカーテンを捲って拝見する。

ぐるりと一通り回ったところで、鎖の固まりが置いてある場所に出る。これを背負ってお堂を一周すると、自分の悪気がとれるとのことだ。「重いけど、やる?」。当然、やる。ひいひい言いながらぐるりと回る。これで悪いものは落ちたかしら。



外に出ると、車が到着していた。「次は、Burning Lakeだ」。次の目的地は、メンバル・ツォ。メンバル=炎で、ツォが湖。これ即ちBurning Lakeということだ。何故このような名前が?

曰く、ペマ・リンパの伝説の湖とのことだ(ちなみに、己の勉強不足のため、この辺りから色々な人物名が一瞬混同し始めている)。ペマ・リンパは、パドマ・サンバヴァが隠したとされるテルマ(埋蔵法典)を見つけたひとで、灯りとしてバターランプを持ったまま湖に飛び込み、テルマを持って上がってきた時には、その手に持つバターランプの火は、尚も煌煌と燃えていたという。これに由来してメンバル・ツォという名前がついたという訳だ。



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木々と草とルンダルとが生い茂る道を下っていくと、湖に到着した。水は澄み切っていて、静かななかにせせらぎが聴こえてきて落ち着く。ぼけーっといつまでも座っていたい衝動に駆られる。ガイドのウゲンとドライバーのタシがなにやらこさえ始めた。なんだろう?と覗いてみると、紙で作った船に火を点けたローソクを乗せている。灯籠流しのようなものだ。

「いくよー」と行って放流された船は、ほどなくして転覆した。それが3度続き、残念ながら、我々の船の在庫は切れてしまった。

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来た道を戻る途中、道端に蕨がひょっこり生えていたりした。日本ではこれを食べるよ、という話や、ドライバーのタシに「ハンサム・ドライバー」というあだ名を付けて呼んでみたり、ガイドのウゲンは拾った枝で侍の真似事などをしつつ、車へと戻った。夕べ泊まった宿に一旦戻り、ランチを済ませたのちに、復路の山道を戻って行く予定だ。



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ランチでは、相変わらず辛い現地料理をお裾分けしてくれた。ジャガイモ、チーズ、玉葱、唐辛子を混ぜた料理だ。当然辛いが、やはり美味しい。おかわりおかわり。

ランチを済ませて、いよいよ復路。またあの長い山道を進んでいくことになる。

つづく
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by yoshi_nora | 2009-09-11 01:36 | 2009ブータン


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