3/27(金) その2 聖地

しかし、まだ着かなかった。余裕がある時は会話を交わしつつ進むのだが、そうすると息が切れて水を含み、そうすると余裕ができてまた…を繰り返して登っていく。途中、どこから来たのか犬が一行に加わって先導していく。こっちだワン、というアフレコを入れるまでもなく一本道で、姿が見えなくなったかと思うと道の先でこちらの様子を振り返っている。歩を進める皆にそれぞれガイドがついているので、それなりの人数になるつつある一行の先頭を行く彼を、ガイドのウゲンは「彼がこの中で最も優秀なガイドだ」と笑わす。(まだ笑う余裕はある)



しばらく歩いていって、ついに展望台(只の崖だが)に到着した。ガイド犬も勿論一緒だ。崖の向こうにある僧院は、先程と異なりその全容を眼前に広げている。

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断崖にへばりつくように建つ寺。散々ガイド本やらネットやらで写真を見ていたものの、実物を見るとやはり圧倒される。まず考えられないところに鎮座するこの寺は、一目で特別であることが見てとれるだろう。

眼前に広がる寺ではあるが、その間にはおおきな崖がある。寺院の入り口に辿り着くには、更に階段を昇り降りする必要がある。しばらくとった休憩で落ち着いてきたと思ったが、階段に歩を進めると再び息切れ。ちょっともうそろそろ死にそうです。

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やっと辿り着いた入り口で、荷物を預ける。しん、と静まり返った中へと歩を進める。見学スペースはさほど広くなく、10分程度で見て回った。仏像の見学と、五体投地。位が高いと思しきお坊さんに聖水をいただく。生水で旅行者はお腹を壊すので口に含むフリでよい、という余計な豆知識をガイドブックで読んでいた。もう最後のイベントだし、またとない機会だからいいや。と一瞬考えたのちに、一昨日の腹痛を思い出し、唇を濡らす程度にしておきました。残りは頭から身体に振り掛ける。



出口で、ウゲンを含めたガイド数人が、お米で作った円盤を崖に向かって投げる。捧げるという意味もあるそうな。思い思いの形に作った米円盤は空をよく飛ぶ。遥か崖下の森のなかへと飛んで消えていった。



神妙な気持ちで寺院を出たが、また同じ道を帰るんだった!ここの崖の階段の昇り降りが一番きつかったです。唯一の(気持ち的な)ドーピングである水も飲み干してしまう。訪れるピンチ。休み休みで歩を進めて、崖の階段をやっとの思いで越えていった。



その後は、ずっと下り。この後は大分楽になりました。ガイド犬は、残念ながら帰ってしまったようだ。途中、タクツァンの遠景は人の顔の形をしているのだよ、えー見えないよ、などと話をしているうちに、麓まで辿り着いた。ドライバーのタシが、車を停めて出迎えてくれる。

こう見えるらしい。
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つづく
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by yoshi_nora | 2010-08-14 04:01 | 2009ブータン


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