8/6 クズル滞在

何故か旅行中はいつも目覚めがよい。朝食のため4階のカフェへ向かう。手書きの筆記体で書かれたメニューはイマイチ読めない。3つの中から唯一分かった『каша』(お粥のようなもの)を注文してみたところ、なんとも甘い味付けのお粥が出てきた。さっさと口の中に流し込む一方、付け合わせのリンゴとヨーグルトは嬉しい。後から来た他メンバーのかたは、パスタ&ソーセージをチョイスしていた。「ちっと食べてみー」とのことで、お裾分けしてもらったところ、パスタは味がなく、ソーセージはフォークが刺さらない程の堅牢な作り。なんとか齧ってみると、スパムに近い味がした。



食事後、ホーメイジの部屋を訪問。セルゲイさんが笑顔で出迎えてくれた。ムングンオールのドシュプルールを見せてください、とお願いする。ボックス型の黒いドシュプルールで、素朴な造りながら音がとても良い。そしてムングンオールの彫る馬は、とても繊細だ。セルゲイさんが、「どれどれ、弾いてあげよう」と一曲。かっこいいー、などと騒いでいると、そのフレーズを丁寧に教えてくれた。むう、これを連れて帰りたい、と非常に心が傾く。買うなら水筒型と決めていたはずが、本当に巡り会わせというか、どう転ぶか分からないものだ。

d0007234_6571661.jpg

ちなみにセルゲイさんは、いつでも超カメラ目線で弾いてくれる。



午前のうちに出発。新しく建てられたという博物館を観光、トゥバの文化歴史を学ぶ。帰り際にお土産物屋さんで、フェルト製のかわいい山羊さんが気になって連れて帰ることにした。表に出ると、入り口横にウグが建てられていて、そこで係のひととチョドラーさんに遊牧民の生活の話を色々と伺う。

d0007234_6572122.jpg

d0007234_6572513.jpg



博物館を見終わった頃にはちょうど昼下がり。『ボストルク』というファミレスちっくなところでランチ。トレイを持っておかずを選択する形式だが、お昼時だからか激しく混雑している。ここでトゥバ滞在中の友人とも会うことができた。家族で偶然食べに来ていたというムングンオールがちょうど後ろに居て、「おい、これうまいぞ」「これ食べたことあるか?」などと気さくに話し掛けてくれた。

d0007234_6572973.jpg


食事が終わったら、1階のスーパーマーケットでチョドラーさんのお買い物を手伝い。スーパーマーケットは生活に近しいものが売っていて見るのは楽しい。人数分のミネラルウォーターを買い込む。お駄賃に(?)ガムをもらった。



その後、街からちょっと行ったところにあるアルジャンへ。ここは湧き水が複数流れ込んでいるところで、曰く、各々効能が違う…らしいが、効能の看板は撤去されていた。怪しいが、折角なんで飲んどけのんどけと思ってごくごく。

d0007234_6573368.jpg

d0007234_6573529.jpg

d0007234_6574043.jpg


(※その後、トゥバに詳しいかたに伺ったところによると、トゥバ人はともかく旅行者には若干ハードな水質であったらしい)



車を停めた辺りは街から川を挟んだだけのはずだが、そこには荒涼とした景色が広がっている。すぐ近くにチベット仏教の仏塔などが見える。ここは旅の安全祈願をしておこうと、お賽銭して時計回りに3回、仏塔の周りを回って歩いた。

d0007234_6574367.jpg

d0007234_6574572.jpg

d0007234_6575065.jpg

d0007234_6575590.jpg


さて戻ろうとしたところ、派手な音を鳴らす車が数台。結婚式の車だそうで、ロシア系の若者の集団がわいわいと出てきた。新郎新婦を写真に撮っておくべえ、とカメラを構えたところ、「おお、お前も来いよ」とばかりに集団に混じって記念写真を数枚。



その後、観光組は郵便局→お買い物へと向かったが、一方ぼくはホテルへと戻った。イベント目白押し所以にクズル滞在中の自由時間は、残すところこの数時間のみ。街もちょっと見てみたかったものの、あまり多くを見て回ることはできないだろうと思い、その時間でホーメイジに習うことを優先した。

1対1で教えてもらうべく、若干気負いつつウッペイ・アンドレイさんの部屋行くと、「おーよく来たねー」と、笑顔で迎え入れてもらって緊張がほぐれる。「よし、じゃあ始めよう!」とのことだが、その横のベッドではセベックさんがガン寝しておりますが。だ、大丈夫かしら、、と思ったが、いくら声をだしても、セベックさんは全く動じずにスヤスヤと眠っておられた。

d0007234_6575810.jpg


「ふむ、じゃあ曲やろっか」となり、イギル弾き語りの曲を教えてもらう。まずはウッペイさんが目の前で演奏してくれて、おおー。これは初日のデモ演奏で披露してもらった曲で、今日ちょうど質問しようと思っていた曲だ。まずは歌詞を聞いてノートの書き写していく。ところどころ意味をジェスチャーで教えてもらったり、咽頭母音(中国語の四声で言うところの第三声に近い)の発音の話など。幾度か、歌っている途中で、「あー!あっはっは!」と大声で笑いつつ「歌詞を間違えたー」というような様子が、子供っぽい無邪気さを感じさせる。愛すべきウッペイ氏。

しかし、ホテルの一室でベテランホーメイジの歌を間近で聴いて教えてもらえるという時間は、とても貴重かつ感動する出来事だった。一旦歌詞は書き写したものの、ウッペイさんの口に乗せると、それがすごい密度となって流れてくる。歌い回しや味、技術的なところでは語れない深みは、年輪を重ねてこそのものなのかもしれない。これを見て、喉はこうだ舌はこうだ、といった技術ではない大事なものを垣間見た気持ちとなった。

最後はおまけに、「アキラはここをヤポンに変えて歌いなさい」「ここはアキラと歌いなさい」と歌詞を自分仕様に変えて授かった。わーこれは光栄。光栄過ぎる。というところで終了。



d0007234_658225.jpg

その後、オパールさんの生誕80年パーティへ。豪華絢爛な世界。食べきれないほどの食事と歌と踊りが満載。司会、音響、演奏、ボーカル、コーラスを勤める男性が激しく気になる。かなりの長丁場で、途中外で滞在中の友人と夕涼み&立ち話などしていると、オパールさんが外へ。いかん、もう帰ってまう!と慌ててプレゼントを取りに戻ってなんとか手渡すことができた。…と思ったら、まだ特に帰るというわけではなかったらしく、早とちりしてしまった。

終了後、バスでホテルに移動。就寝前にチョドラーさんも含めた数名で部屋に集まり、折り紙やワイン。激しく疲れていて、やや頭がぼーっとする。自室に戻ると、直ぐぐっすりと眠りについた。
[PR]
by yoshi_nora | 2010-08-28 07:06 | 2010トゥバ


昨日今日明日


by yoshi_nora

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

近況

★3月下旬のタルバガンによるワークショップは中止にしました。日を改めて開催しますので、ご興味ございましたらお問い合わせください。

★のびやかなおんがくを奏でます。fokcea crispaはこちらから
♪♪♪♪♪

カテゴリ

全体
音楽
気になる
日常
今日の1枚
キルギス
ホーメイ
fockea crispa
プロフィール
2007イギリス
2009ブータン
2010トゥバ

最新の記事

フンフルトゥとフーンフールトゥ
at 2012-06-21 07:06
5/29(火) 「キルギスの..
at 2012-05-23 02:58
フンフルトゥ/トゥバ共和国の..
at 2012-05-07 05:09
Frippertronics
at 2012-03-31 23:13
2/4(土) 『キルギスの伝..
at 2012-01-31 07:55

以前の記事

2012年 06月
2012年 05月
2012年 03月
more...

その他のジャンル

twitter

外部リンク

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧