シベリア民話集

d0007234_427361.jpg岩波文庫というと、大学時代の課題としてよく読んでいた(読まされていた)ものですが、当時は半ば義務のようなもので、自分のなかで本当に欲していないがために内容がなかなか頭にはいってこないし、いれても忘れてしまうものでした。(実際、課題で読んだ本の内容は今は覚えていない)

それが10年も経つと、いつの間にか本棚には、自分から欲して購入した本がちらちらと並んでいたりしておりまして、これは自分の興味分野が重なってくることと、単純に古本で安価に手に入れやすいというのもあります。

表題の『シベリア民話集』は、古本屋さんでぼんやり物色している最中にたまたま手に取った本で、シベリア全土の様々な民族に伝わる民話や口承を纏めたものです。巻頭には各民族の分布図などがありまして、その中にトゥヴァやショルなど(喉歌好きが反応してしまう名前)を見かけてしまい、思わず連れて帰る。

内容のほうはというと、自然への敬意と生活の慎ましさを感じることができる(一番の贅沢は、美味しいものをお腹いっぱい食べること、とか)一方で、なかなか不条理な一面もありまして笑、そこも興味深いです。トゥヴァの話を例にとると、、、

罠にかかったワタリガラスが、「望むものはなんでもあげる」ことを条件に主人公に助けてもらうことから話は始まります。このワタリガラスはなかなか良いひとにみえて、後日訪問してきた主人公をごちそうやお酒でもてなすのですが、主人公は容赦なくワタリガラスの大切なものを対価に要求します(それも何度も!)。

恐らく、この最初の「助ける」という行為が色々な対価を得るというのが主旨だとは思うのですが、、要求されるたびに、さめざめと泣きながら全てを差し出すワタリガラスの方に感情移入してしまいまして、やりきれない気持ちになったりします。笑

ほかにも、自分のうんちが女性になって、そのひとと結婚したけど。というお話とか。(きたないお話を例に挙げてごめんなさい)

巻末には各民話や民族の背景なども解説されておりまして、それで理解を深めて読むとまた面白いです。(関係ありませんが、ぼくはこういった本も雑誌も巻末から読むという悪い癖があります)
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by yoshi_nora | 2008-12-04 23:59 | 気になる


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