「ほっ」と。キャンペーン

カテゴリ:2009ブータン( 23 )

3/28(土) パロ、バンコク、成田

ブータン最後の朝だ。いつも通りの朝食。向かいでは、昨日到着したと思しき日本人観光客グループが食卓を囲んでいる。



荷物をまとめて車へ。来た時と同じように、パロ・チュ(川)沿いに空港へと向かう。ガイドのウゲンに「次はどこに旅行するの?」と聞かれる。キルギスに行きたいと答えたが、ぴんと来ず。場所がよく分からないようだ。

※その数ヶ月ののち、無事にキルギスにも行くことができた

と、川沿いの道が混み出し、みるみる大渋滞になった。どうしたの、と尋ねると、飛行機が発着する時に空港近くの道が一旦通行止めになるとのこと。のんびりとした信号待ちに近い。しばらくして、びゅーんと飛行機が飛び去っていった。すると、みるみると車は進み、渋滞は解消していった。



空港。ここでガイドのウゲン、ドライバーのタシともお別れだ。感慨深く感じつつ皆で記念撮影。ウゲン曰く、次の日にはまた次の旅行者がやって来るらしい。じゃあね、と挨拶。車は走り去り、ぼくは空港へと歩を進めた。

d0007234_414528.jpg


手続きを一通り済ませて、待合室。職員がアンケートをとっていて、ブータンはどうでしたか?とのことで、用紙に記入する。観光で成り立つ国なだけに、よりよい環境を作るべく努力しているのだなあ。

d0007234_414934.jpg


出発。列に並んだところで酔っ払い氏に会う。氏は、「あなたは若いんだから、エコノミーで頑張りなさい」と言って(しかしそんなに若くはない)ビジネスの方の入口へ。ではまたバンコクで、挨拶して搭乗。離陸。窓から外を眺めると、パロの街はみるみる小さくなっていった。



バンコク。成田行きの便のトランジット待ちだ。広大な敷地に色々なお店がはいっていて時間潰しには事欠かない。腹ごしらえ。お土産物色など。うろうろ歩いていると、ベンチで休んでいる酔っ払い氏に会った。さすがにもう驚かない。「やあ、また会いましたね」と。ひとしきり話して「では」と。まだ時間が余っているので、タイ式マッサージでのんびり。

…その後も都合3回、氏と遭遇した。



バンコクから成田へ。荷物引き取りのところで、最後の最後でまた氏に遭遇した。あなたのおかげで旅が華やぎました。ありがとう。握手をしてその場を去る。



地元へと戻ると、もうちらほらと桜が咲き始めていた。出発前とあとで、もう大分季節が変わったようだ。小さな花びら、さあ今にも開かんとしているつぼみを眺めながら、家路を戻っていった。

d0007234_415192.jpg


おわり
[PR]
by yoshi_nora | 2010-08-14 04:15 | 2009ブータン

3/27(金) その3 旅の終わり

タクツァンの道中を共にした旅行者の方々とお別れし、途中のレストランで昼食。先ほどの同行者のひとりが同じ方面だったので、ご一緒する。ガイドのウゲンは、唐辛子をペースト状にしたものを「食べる?」と分けてくれた。ぼくはもう慣れていたが、同行のかたはブータン2日目で初の唐辛子の洗礼らしく、「辛い!ありえん!」と嘆いておられた。しかし、それが不思議とおいしくなるのですよ。

d0007234_481366.jpg

d0007234_48407.jpg

d0007234_484680.jpg


昼食後、レストラン兼民家の部屋、玄関に置かれたヤクの毛のテントを見学。同行のかたとも別れて、次なる目的地・ドゥゲ・ゾンへと向かう。

d0007234_4994.jpg

d0007234_491391.jpg

d0007234_491581.jpg

d0007234_492071.jpg


ドゥゲ・ゾンは、その名の通りゾンなのだが、火災で焼け落ちて廃墟と化している。17世紀のチベット軍侵攻を撃退した折に建てられたそうだが、ご多分にもれずバターランプと火災にはもろいようだ。ドゥゲ・ゾンでは、廃墟のなか植物が育ち、陽が差し込んで風がびゅう、と抜けていく。遠くの山々、民家を見渡せて気持ちがよい。



ドゥゲ・ゾンを後にして、最後の訪問地キチュラカンへと向かう。キチュ・ラカンは、先に訪問したジャンパ・ラカンと同じくチベットの統一王ソンツェン・ガンポが建立した108の寺のうちのひとつで、ブータン仏教の歴史のなかで建立された数々の寺とは異なった歴史を持つ。

d0007234_495787.jpg


ああ、もう最後なんだな、という感慨もあってか、ここが一番印象に残った訪問先となった。なんとも穏やかな空気に包まれていて、静かだ。

そんな気持ちを知ってか知らずか、犬はすやすやと眠る

d0007234_410012.jpg


その後、パロの街でお土産もの探しとブータン民謡のCD探し。めぼしいものを見つけて、街をぐるりと歩いて回る。ブムタンまでをぐるりと見てくると、パロがブータン第二の都市であるということは分かるのだが、それでも歩くと目ぼしいところはすぐに見終わってしまう。道を行ったり来たりしつつ、待ち合わせ場所へと戻る。そして宿へ。



宿の手前で、酔っ払い氏に(またもや)会う。先に戻ってから近辺の写真を撮ってまわっているようだ。

宿に戻ってひとっ風呂。滞在中はシャワーばかりだったが、ここには石焼き風呂の設備が用意されている。熱く焼いた石をどぼんと入れてお湯を沸かすシステムだ。外から湯船に向かってトタンのようなものでできた太いパイプが引き込まれている。外で待機する湯沸し担当さんにお願いすると、新たな熱石を投入してくれるという寸法だ。折角なのでひとつお願いする。

がたん、ごろんごろんがらん!

けたたましい音を鳴らしてから、どぼん!と石が湯船に入って、湯加減がほんのり暖かくなる。こういうラーメンがあったなたしか。



さっぱりして部屋に戻る。ブータン民族衣装『ゴ』を着させてもらう。着物のようなもので、足が露出するのでハイソックスを履くというシステム。まあ大丈夫か。と、普通の靴下で済ませたが、やはり見るも無残。ブータン国王スタイル(斜め45度の遠くを見据えつつ直立)で記念写真だ。



ゴを着たまま夕食。今宵も酔っ払い氏と晩酌だ。氏も最終日で帰りも一緒ですね、など色々話す。しばらくして部屋に戻り、ブータンケーブルTV。学芸会と思しき子供たちの踊りの映像が繰り返し流されているので、それをつけっぱなしにしつつ、うつらうつらと眠りにはいっていった。

つづく
[PR]
by yoshi_nora | 2010-08-14 04:10 | 2009ブータン

3/27(金) その2 聖地

しかし、まだ着かなかった。余裕がある時は会話を交わしつつ進むのだが、そうすると息が切れて水を含み、そうすると余裕ができてまた…を繰り返して登っていく。途中、どこから来たのか犬が一行に加わって先導していく。こっちだワン、というアフレコを入れるまでもなく一本道で、姿が見えなくなったかと思うと道の先でこちらの様子を振り返っている。歩を進める皆にそれぞれガイドがついているので、それなりの人数になるつつある一行の先頭を行く彼を、ガイドのウゲンは「彼がこの中で最も優秀なガイドだ」と笑わす。(まだ笑う余裕はある)



しばらく歩いていって、ついに展望台(只の崖だが)に到着した。ガイド犬も勿論一緒だ。崖の向こうにある僧院は、先程と異なりその全容を眼前に広げている。

d0007234_3574599.jpg


断崖にへばりつくように建つ寺。散々ガイド本やらネットやらで写真を見ていたものの、実物を見るとやはり圧倒される。まず考えられないところに鎮座するこの寺は、一目で特別であることが見てとれるだろう。

眼前に広がる寺ではあるが、その間にはおおきな崖がある。寺院の入り口に辿り着くには、更に階段を昇り降りする必要がある。しばらくとった休憩で落ち着いてきたと思ったが、階段に歩を進めると再び息切れ。ちょっともうそろそろ死にそうです。

d0007234_3592093.jpg

d0007234_3592884.jpg


やっと辿り着いた入り口で、荷物を預ける。しん、と静まり返った中へと歩を進める。見学スペースはさほど広くなく、10分程度で見て回った。仏像の見学と、五体投地。位が高いと思しきお坊さんに聖水をいただく。生水で旅行者はお腹を壊すので口に含むフリでよい、という余計な豆知識をガイドブックで読んでいた。もう最後のイベントだし、またとない機会だからいいや。と一瞬考えたのちに、一昨日の腹痛を思い出し、唇を濡らす程度にしておきました。残りは頭から身体に振り掛ける。



出口で、ウゲンを含めたガイド数人が、お米で作った円盤を崖に向かって投げる。捧げるという意味もあるそうな。思い思いの形に作った米円盤は空をよく飛ぶ。遥か崖下の森のなかへと飛んで消えていった。



神妙な気持ちで寺院を出たが、また同じ道を帰るんだった!ここの崖の階段の昇り降りが一番きつかったです。唯一の(気持ち的な)ドーピングである水も飲み干してしまう。訪れるピンチ。休み休みで歩を進めて、崖の階段をやっとの思いで越えていった。



その後は、ずっと下り。この後は大分楽になりました。ガイド犬は、残念ながら帰ってしまったようだ。途中、タクツァンの遠景は人の顔の形をしているのだよ、えー見えないよ、などと話をしているうちに、麓まで辿り着いた。ドライバーのタシが、車を停めて出迎えてくれる。

こう見えるらしい。
d0007234_405647.jpg


つづく
[PR]
by yoshi_nora | 2010-08-14 04:01 | 2009ブータン

3/27(金) その1 虎の巣

朝。今日はいよいよ、タクツァン僧院。タクツァン=「虎の巣」という意味で、ブータン屈指の聖地とされている。なぜ虎なのかというと、今回の旅行でも端々で名前の出ているブータン仏教の父パドマ・サンバヴァが、虎の背に乗って舞い降りたという言い伝えがある。それゆえの聖地でもあるが、この寺院が特別であることは、その外観ひとつで誰の目にも明らかでもある。



朝食を済ませて、いざ出発。タクツァン僧院のある山の麓へと向かう。晴れていれば、途中の道すがらに寺院を遠目ながら見ることができるとのことだったが、山の中腹辺りから濃厚な霧が垂れ込めており、その様子を見てとることはできなかった。



山の麓。ここから歩く。そう、歩きます。片道2~3時間ほどの山歩き。タクツァン僧院への道は険しく、車では途中までしか入ることができない。荷物と水を携えていざ出発。しばらくはのんびりとした山歩きが続く。当然景色もよく心洗われる気持ちで登っていくと、やがて木々の途切れた一角に辿り着き、後ろを振り返ると眼下に森が広がっていく様子を見てとることができた。

d0007234_3454093.jpg

d0007234_3453825.jpg

d0007234_3452014.jpg


絶景ヨネと心奪われているうちはよいのだが、段々と勾配がきつくなるのにつれて息が乱れてくる。そう、まだ麓から間もないはずだが元々の標高が既に高いので、空気は薄い。一寸立ち止まって水を一口含むとすぐに回復するのだけれど、とにかく息が切れるのだ。体感するほどの薄さではないので平地と同じく歩いてしまいがちだが、ペースは遅めが吉。静々と歩みを進めていく。



「ちょっと待って」とガイドのウゲンは立ち止まり、遥か向こうの山の中腹を指差す。あれが見えるかい?と。曰く、靄のかかる中にぽつん、と見える白い粒が、これから我々が向かう目的地だと言う。いやーー…無理っす。は、果たして辿り着けるのかしら。

d0007234_348187.jpg

↓※写真を拡大するとこうなる
d0007234_348794.jpg


更にしばらく登ると、なだらかな一角に出た。道端でお土産も売っているここは、途中休憩用の場所とのことだ。ふいーと腰を落ち着けて水で喉をぬらす。腰掛ける岩の向こうに、先程より申し訳程度に大きく見えるようになった僧院を眺める。他にも数名、それぞれ個人で訪れている日本人観光客がいるようだ。概ね同じ行程で進むため、自然と皆同じペースで歩くようになる。

d0007234_3505726.jpg

d0007234_35116.jpg


さて行きますか、と立ち上がる。平らなこの一角を抜けると、すぐに急な坂道にぶつかった。ん、ちょっときつい、、、かも、と心に思いつつ、右へ左へとうねる道を曲がっていくと。

あ、居た。

そこには、件の酔っぱらい氏が座り込んでいた。こんにちは、と挨拶すると、どうやらこの近辺にある別の休憩所まで馬に揺られて登ってきたそうだ。現地にそのようなサービスがあるのだが、道が急のため中腹までとなる。氏は馬の終点からスタートして、すわ行くぞ、と張り切って歩を進めたところ、5分でダウンしてしまったという。

「きつい…!歩いてみたら、もう5分も持たないんだもの!」
「昨日飲み過ぎた…」
(それはそうだろう)

先程の休憩所から同じタイミングで出発し始めたかたがたと氏を交え、僧院への往路は随分と賑やかなものとなった。ただ気になるのは、1リットルのペットボトルで持参した水が、着々と減っていっていることだ。もっと持ってくるべきだったかしら、といったことを頭に巡らしつつ、歩を進めていくのであった。

つづく
[PR]
by yoshi_nora | 2010-08-14 03:54 | 2009ブータン

3/26(木) その4 パロ・ゾン、そして再会×2

もう1年経っちゃってます…!
ええ、去年の話ですとも。GW中に終わらせます。


d0007234_221397.jpg

パロ・ゾンは、パロ・チュ(川)のほとりに建つ。入り口の門へと伸びる橋は、そこかしこの写真で見ていた。いよいよ…と思ったら、そこからは入らずに丘の上へと移動していった。先にパロ・ゾンを一望できる場所に建つ国立博物館へと向かい、そのまま歩いてパロ・ゾンへと入城する作戦(?)だ。


d0007234_2231867.jpg

d0007234_2221375.jpg

d0007234_2222487.jpg

国立博物館は、変わった形をしている。それもそのはず、元々はパロ・ゾンを外敵から守るための見張り塔だったらしい。すぐ横には真新しい建物を建築中で、聞くとこれは新しい国立博物館で、これが完成すると見張り塔はその役目を終えて隠居するそうな。



国立博物館の中は、新旧さまざまな歴史物などが展示してある(写真は禁止)。生活用具や仏具に混じって、幾多の外敵との戦いの歴史もあって武具などもある。面白いなあと思ったのは、ブータンでは切手が人気とのことで、様々な記念切手などが所狭しと並べられていた。

歴代ゾンの写真も展示してあり、古い順に説明してもらう。「これは◯◯年に焼け落ちて、これは火事で…」と、焼け落ちてしまっているのも多々有り。火の用心。特に昔の灯りといえばバターランプになるので、ちょっとしたことですぐ火事になっていたのだそうだ。



国立博物館をあとにした時に、数人の日本人観光客グループを見かけた。中央に比べるとやはり西は旅行者を見かける機会が多い。国立博物館からパロ・ゾンへと下る道をしばし歩き、裏門から入城。

d0007234_2265812.jpg

d0007234_2276100.jpg

d0007234_227134.jpg

d0007234_22719100.jpg

d0007234_2272738.jpg

d0007234_2273312.jpg

d0007234_2273982.jpg

パロ・ゾンもなかなか大きく、そして全体的に背が高い印象を受けた。そしてひとも多い。ちょうど観光客グループ幾組かと時間が重なったようで、別々に見て廻っているものの、なかなか賑やかだ。

「あらやだ、やっぱり会ったじゃない」

という言葉に振り返ると、バンコク~パロ機中で席が隣だったお年を召した女性グループのかただった。どこ見てきたの、ふーんブムタン行ったのー、ええ、いいところでしたよなどと言葉を交わしつつ、展望台からパロの街を一望する。

そこから正門へと抜けていき、先ほど通った橋を渡って元の場所へと戻っていった。これで今日の予定は終了で、今日泊まる宿へと向かって一休みだ。

d0007234_2243840.jpg

d0007234_2244675.jpg

d0007234_22546100.jpg
d0007234_2255589.jpg



宿へと到着し、車から荷物を取り出す。ドライバーのタシが大きい荷物をひょいっと担いでいく姿見つつ、ああ、やはり彼はハンサムドライバーだね、などと話しつつチェックイン。部屋に入るべく2階へと続く階段をあがっていくと、、

「ほーらね!やっぱり君だと思ったんだよー!」

わわ、びっくりして目をやると、そこにはブムタンでお会いした酔っぱらいの氏が上機嫌で廊下のベンチに腰をおろしていた。やはり赤ら顔だ。曰く、今日は他に日本人の宿泊客で男性ひとりと聞いて、ぼくではなかろうかと考えたらしい。では、夕食をご一緒しましょうと話してから一旦部屋に落ち着く。氏の声は廊下に響き渡り、部屋からでも様子を見てとれた。思わぬところでの再会だ。



夕食は、先の約束の通り、氏とテーブルを囲むことにした。彼は既に酔っている。聞くところによると、その辺を見て回った時に焼酎を分けてもらったとか。少しお裾分けでお湯割りにして飲む。飲むのは嫌いではないが強くもないので、ほどほどにしておこう。

同じ旅行会社を利用した縁から知り合った氏は、これまでもあちこちを旅行して回っているとのこと。ぼくはキルギスに行きたいと思っている旨を伝えると、「あすこは、本当に綺麗で良かった!場所によって色々な風景を見ることができて、どこも素晴らしかった」と、目をきらきらと輝かせながら記憶を手繰っているようだった。

※結局、同年夏の終わりに行くことになった




お腹も一杯で部屋へと戻る。氏は、これからガイドをつれて街に飲みに行くらしい。部屋のテレビをつけるとケーブルTV?らしく、日本のチャンネルもあった。見るともなしに見ていると、これいつのだ?という番組で、よく見ると風雲たけし城だった。エイティーズなルックスのヤングたちが次々と登場。裾の窄まったジャージはいつから目にすることがなくなったのだろう。

映画や音楽などチャンネルを適当に回しつつ、うつらうつら。韓流チャンネルで少女時代のPVが流れていて、かわいいなーとか、おっさんぽいことを考えているうちに眠りへと落ちていった。



夜中。

どうやら氏がひどく酔って帰って来たようだ。
と、一瞬目を覚まして思いつつ、就寝。

つづく
[PR]
by yoshi_nora | 2010-04-27 23:59 | 2009ブータン

3/26(木) その3 パロへと戻る

ターキンを堪能したあとは、ティンプーの街へと戻る道すがらに「ドゥプトプ尼僧院」へと立ち寄る。ブータンでは数えるほどしかない尼寺だ。ここではお堂にあがることはできず、数棟ある小さな建物を外から眺めるに留まった。静かに落ち着いた尼僧院は中庭を持つような造りとなっており、そこで日向ぼっこしている犬はとても心地よさそうだった。

d0007234_3111520.jpg

d0007234_3113826.jpg

d0007234_3114858.jpg



さて、ティンプーの街へと帰ってきた。時間があまり無いので、昼食を済ませたあとは初日以来のパロへと戻ることになる。といったところだが、ガイドのウゲンは前に話していたことを覚えていてくれた。

「少しだけ時間があるから、ゾンカの本を見てみよう」

ちょうどティンプーには旅行者向けのゾンカ入門書などを扱う本屋もあるらしく、そこを見たいと以前に話をしていた。時間が無いかな?と思っていたが、きっちりと連れていってくれたのだ。

が。

ちーん、、、おやすみ。

定休日でした。ざんねん。隣の、やはりお休み中であろう店の軒先から、「まあ、そう気を落とすなよ」と猫がこちらを覗きこんでいた。あすこにあるかな?と、地元向け本屋さんも見に行ったが、教科書の類などはちょうど在庫切れだそうで。

「残念だったけど、Amazonで探せばきっと買えるよ。」

とウゲン。携帯電話文化然り、時々見た感じの風景と近代化のギャップにすぽっとはまることもしばしば。近くのスーパーマーケットに目を通して(ブータン独自のインスタント麺とか…無かった)、いよいよパロへ。

d0007234_3115835.jpg



うとうとと眠気を感じつつの小移動ののち(移動には大分慣れた)、最初の街へと戻ってきた。ブムタンを回ってくると、パロもまた大きい街であることを実感する。このあと、初日に外観だけを見たパロ・ゾンの見学へと向かうのであった。

つづく
[PR]
by yoshi_nora | 2010-01-20 23:59 | 2009ブータン

3/26(木) その2 ターキン祭り

d0007234_613154.jpg

丘を下る途中にある『ターキン保護区』。ターキンとは牛のような動物で、ブータンでは国獣として大切に扱われている。通常は自然の奥深くに生息して道中に見ることは、まず無いが、保護区では、なんらかの理由により人手を必要とするターキンが数頭飼育されている。保護区はある程度の広さがとられており、フェンス越しに見学することができる。

ということで、以下ターキン萌え画像。


d0007234_6132676.jpg

d0007234_6133534.jpg

d0007234_6135133.jpg

d0007234_6141137.jpg

d0007234_6142232.jpg

d0007234_615629.jpg

d0007234_6152126.jpg




わおー、と見ていると、ひとなつっこいターキンは「なに?なに?」とこちらに近寄ってくる。草を食べるからと、ガイドのウゲンは適当に見繕って近くの草を摘んでくる(ターキンは、これ目当てで寄ってくるのかもしれない)。これ目的かたまたまなのか、フェンスの数カ所は穴が広がっていて、草をあげるのに都合よくなっている。おいでおいで。

d0007234_614459.jpg

でかいー。おとなしそうではあるが、草をはむっと噛んだあとの「よこせ!」という引っ張り具合が尋常ではない。これだけでかいと力も相当なのでしょう。

しばらくして、保護区の見学箇所をぐるっと一周すべく歩き出すと、フェンス越しにターキンがついてくる。おほー。立ち止まると向こうもぴたっと留まり、また歩き出すと一緒についてくる。うう、かわいい。しばらく一緒に歩いて水飲み場に着くと、彼は思い出したように水をごくごく飲みだした。するともう水に夢中。さみしい。じゃあねー。

d0007234_6154130.jpg

てくてく。ついてきます


d0007234_6155038.jpg

「よんだ?」




ちなみに、春頃はちょうど出産シーズンらしく、運よければちびっ子ターキンも見れるそうな。という情報に淡い期待を抱いていると、ちょうど少し前に子供が生まれたとのこと。

ふと見ると、子連れのターキン親子が居ました。おうー。さすがにフェンスには近寄ってきませんが、遠目に眺める。

d0007234_6184016.jpg

d0007234_618536.jpg

遠い!写真に収めるにはちと遠すぎました。



他にも、なぜか鹿が1頭同居していました。目が特徴。
(名前を失念)
d0007234_6181212.jpg



のんびり、ぐるっと一回りして見学終了。
名残惜しい!けど、次の目的地へと向かうのであった。
[PR]
by yoshi_nora | 2009-12-16 23:59 | 2009ブータン

3/26(木) その1 ひとびとは回る

朝。いつの間にかぐっすりと眠ってしまい、目が覚めるとお腹は大分復調していた。前日の夕食を抜いたこともあって、お腹が空いて何か口にしたいという元気も出てきた。朝食を済ませてから身支度、チェックアウトしてホテルの入り口へと向かう。

… しばらく待つが、ウゲンとタシは現れない。ティンプー在住と云っていたし、久々に戻ったからかなあと思ったが、そんなことはなく、自分が1時間間違っていたことにほどなく気づく。もうチェックアウトしちゃったしなあ、まあ1時間だし折角なので、とホテル近くをてくてく歩く。

ティンプー唯一の信号にして名物、初日も見た警察官による手旗信号もついでに見に行く。ティンプーは朝から車の交通量も大きく、警察官はてきぱき車をさばいていた。

d0007234_7404850.jpg

d0007234_7405964.jpg

d0007234_7411122.jpg



ぐるーっと歩き回ってホテルに戻ると、ちょうど待ち合わせ時間になっていた。ホテルで2人と合流、体調は大分戻ったし薬も飲んだし大丈夫と話し、お礼を述べる。面目ない。



ホテルを立ち去りメモリアル・チョルテンへと向かった。メモリアル・チョルテンはティンプー市内に建つ一際おおきなチョルテン(仏塔)で、ブータンの第3代国王ジグミ・ドルジ・ワンチュクを讃えて建立されたとのこと。門をくぐると、平日の朝から多くのひとが集まっているのに驚いた。内部左手に並ぶおおきなマニ車を順番にまわしてからチョルテンへと近づく。ここでもももちろん、他聞にもれず右回りにまわる。例えば、学生が通学の際にでも、ここに立ち寄って何周かまわってから学校へ行くといった具合に習慣化されているらしく、それが日常的であることも信仰することについて考えさせられる。当たり前なのだけど、自分にはそういうものがないなあ、と。

d0007234_742249.jpg

d0007234_7421216.jpg

d0007234_7422112.jpg

d0007234_7422968.jpg



ところでこのメモリアル・チョルテンは、決まった日だけ中を拝観できる(いつだったかは失念してしまった)。中は複数階構造となっており、チベット仏教各派の立体曼荼羅が展示されている。堂の中央に鎮座しており、四方から各派をそれぞれ眺める形だ。当然、見る角度で表情を変える立体像で作られた曼荼羅は、興味深い。(写真は禁止)



続いては、市街の小高い丘に建つ『チャンガンカ・ラカン』という寺へ。ここでは生まれた子供の名付けが行われているらしい。高台に沿って階段の登る際に、幾組もの子連れのかたがたとすれ違った。お堂のなかでは、ちょうど名付けするところ(たぶん)に立ち会う。お寺の僧侶のかたが何事かをつぶやき、名前を授かった(たぶん)家族は一礼して退出していく。割とあっさりと付けているようにも感じるなあと思っていたら、仏具などの名前から付けることが多く、故に同じ名前のひとが沢山いるらしい。たしかに、ドライバーのタシの名前も、『タシ・スーパーマーケット』という風に看板で目にすることがちょくちょくあった。

d0007234_74695.jpg

d0007234_7462518.jpg

d0007234_7444226.jpg



『チャンガンカ・ラカン』を後にして、そのまま丘の上の市街が見渡せる場所へと更に登っていく。ティンプーが一望できるというそこには、非常に多くのルン・ダルが掛けられていた。ダル・シンの1本がぐにゃりと曲がっていて、それは少し前の悪天候の際に曲がったらしい。

丘からティンプーを見渡す。ブータンへと到着した時に聞いた、「ここがブータン最大の都市だよ」という言葉を思い返す。その時は、えー、とイメージが湧かなかったが、ブムタンをぐるりと回って帰ってきた今あらためて見ると、なるほどたしかに他とは比にならないほど大きい街だ。正面には建物が広がり、左手に新市街も広がっている。右手にはさまざまな建物が建築中らしく、街が成長している様が見てとれる。曰く、やはり昔と比べると考えられないくらい街は拡大しているそうな。

d0007234_7485047.jpg

d0007234_7485931.jpg



しばし景色を見渡したあと、丘の来た道を下っていく。
次はいよいよ、

d0007234_7502739.jpg


つづく
[PR]
by yoshi_nora | 2009-12-11 23:59 | 2009ブータン

3/25(水) その3 ノックアウト

…。

お、、

おなかいたい…かも。

途中、今度はラングールではなく日本でも見るような普通の猿の親子などにも遭遇し、木から木へと飛ぶ様を見てはしゃいでいる…はずが、心のどこかで『注意セヨ!』という警告が鳴り響いて落ち着かない。その理由はなんとなく感じているが、認めると一気に噴き出してきそうで躊躇する。

ああ、やっぱり駄目だ。しばらく車で先を急いだものの、思えば初日往路の道のりをそのまま引き返すのだから、この先もうんざりするほど長いのは想像するまでもない。そして、その間、自分を騙し続けることも決してできないことも容易に想像がつく。まずは相談、一寸気分が悪くなったことを伝えて休憩をとらせてもらった。

ふう、と一息ついてから、程なくして再度出発するが、落ち着いたのは一瞬だけで今度は更に酷く気分が悪くなってしまった。車を降りると茂みに向かって嘔吐してしまう。これがまた止まらない。ひぃー…。

ガイドのウゲンとドライバーのタシは、ミネラルウォーターを持ってきつつ心配そうに覗き込む。申し訳ない、面目ない、生きててすみません…などと思うが、一寸まだ余裕がない。水で口をゆすぎ、しばらく茂みに座って休んで落ち着いていたのちに、「すこし歩いて気分を整えようか」という気遣いで外の空気を吸いつつしばらく歩いた。

きっと車中でも寝ずに外を眺めていたから、車に酔ったのではないか。とのことだったが、自分では、車酔いのあの感覚とは少々違っていると感じていた。もっと身体が危険を伝えるような感覚を覚える。そして、調子を崩すキッカケとなるものがひとつ頭に浮かぶ。

…ぽてち?

それ自体がどうのということではなく(事実ウゲンやタシも一緒にポリポリ食べていた)、自家製ということもあり油が疑わしいのではないか、と後で考えた。油の合う合わないは旅行者に顕著に現れるというし。とりあえず、残りのポテチは鞄にそっとしまった。

これまた申し訳ないが、助手席を後ろに倒して、そこに横になって休みつつ再び道を進む。振動を気遣って、タシはスピードを抑え目に運転してくれていた。進むにつれてどんどん余裕が無くなっていくので、なんとか寝ることはできないかと躍起になる。うーふむー、としばらく呻くのち、恐らく1,2時間のうちに眠りにつくことができた。



ふ、と目が覚めると、往路は曇天でヒマラヤを目にすることができなかったドチュ・ラの最高地点手前だった。復路に期待しよう!と胸躍らせていたが、まさかこんな形で通過するとは…。先ほどよりも意識ははっきりとしているが、やはりまだ余裕がないので、声を発することもできずにドチュ・ラの下りへと入っていく。(ちなみに、天気も曇りだった)

ここまできたら、あと数時間だろう…という安心から、またうとうととしているうちに、遂に今日の最終目的地ティンプーまで帰ってきた。た…たすかった。。宿の部屋にはいると、どへーっとベッドに倒れ込む。1時間ほどして夕食の時間となり、まだ食べられる状態ではないな…と思いつつ、少しだけでも口にいれようとレストランへと向かう。ディナービュッフェには、スープやお粥(スチームライス)といったものもよく並ぶ。

スープを2,3口食してみるが、ああ、駄目だやっぱり。紅茶だけ飲み干したあと、ウエイターさんに気分が悪い旨を告げ、ミネラルウォーターを買って部屋に戻る。ウエイターさんは心配そうに、「あとでヌードルとか部屋にお持ちしましょうか?」と言ってくだすったが、ごめんなさい、ちょっと食べられないのでいいです、と申し訳なく思いつつ断った。

d0007234_7151563.jpg

結局、かろうじてこれだけ食べた。



部屋に戻ったあとは、トイレが近くにあるという安心も相まってか、上も下もしばらく停まらない状態。横になってはトイレに行くということを繰り返しているうちに、すっかり体力も消耗して眠りへと落ちていった。

つづく
[PR]
by yoshi_nora | 2009-10-26 23:59 | 2009ブータン

3/25(水) その2 運命のポテチ

d0007234_150845.jpgハネムーンカーで進む男3人は、ペレ・ラもものともせずに進んでいく。途中でラングール(猿)を見つけた。ブータンでは、ラングールに出会った者には幸運が訪れるのだという。ゴールデン・ラングールという更にレアなお猿さんもいるようだが、今回は残念ながらゴールデンではなかった。(ゴールデン・ラングールは山奥に居て、車道近くにはまず見かけることはないらしい)


d0007234_1501585.jpg
ペレ・ラを越えると、そこはワンデュ・ポダン。往路のルートをそのまま引き返して行っている形になる。往路でもお世話になった宿でランチを済ませると、次は往路から一寸はずれて、プナカの街へと向かう。



棚田などを通り過ぎていって小一時間、プナカに到着した。ここではプナカ・ゾンを見学する。プナカ・ゾンはMale RiverとFemale Riverに挟まれた中州に建つ、2番目に古い歴史を持つゾンだ。Male, Femaleとで、川の色がはっきりと違っている。先の通り、ゾンはかつて要塞の意を成していたからであろうと推測されるが、素朴な疑問がひとつ。「あすこに建てて、大丈夫なの?」。「いや、水害で何度か損壊しているよ」。「…だよね」。しかし、色の異なる大きな川に挟まれて鎮座する巨大な建造物は、これまでのゾンよりも一際美しい姿をしていた。

d0007234_1502478.jpg

d0007234_1503363.jpg

d0007234_1503897.jpg

d0007234_1504672.jpg

d0007234_150531.jpg



大きなチョルテンと菩提樹を擁する中庭を抜けて奥へ。中庭の地面には、たったの2週間前に終わったという仮面フェスのバミ線が残っていた。

d0007234_151151.jpg

d0007234_1511011.jpg


更に奥へ進んで本堂へと足を運ぶ。本堂にはシャカムニ(即ちブッダ)、パドマ・サンバヴァ(ブータン仏教における神)、シャブドゥン(ブータン統一王)という、ブータンでも特に重要な3つの神の像が厳かに鎮座していた。高い天井を突き抜けるように支えている8本の柱には、金が塗られている。驚くことに、ブータンの大工は設計図無しでこれほどの建築物を造り上げたらしい。吹き抜けの形で上階があり、天井の隅々まで趣向を凝らした装飾が張り巡らされている。上まで登って近くで見たいと思ったが、上の階は僧の修行スペースのため立ち入ることはできないそうだ。

d0007234_1511720.jpg
d0007234_1512342.jpg
d0007234_1513116.jpg


壁にはブッダの一生を描いた壁画が並べられている(写真は違います。本堂のなかは撮影禁止でした)。知識の乏しいぼくは、なんとなーく手塚治虫氏の『ブッダ』が意の一番に思い浮かんでしまうが、壁画の内容は一寸違う。ダイジェストで英語に不慣れな所為もあろうが、常にブッダが超越している話であった。



d0007234_151405.jpg

プナカ・ゾンから外に出て、外観をもう一度眺める。2色の川の色が美しい。プナカ・ゾンは、その景観も相まって、どこをとっても『美しい』という形容がぴったりくる。とても印象深い場所だった。

ちなみに、ゾン周りはプナカのなかでも『旧市街』に区分され、そこから少々離れたところに、新しく区画整理された新市街がある。旧市街からは少々離れたこちらは、まだ地に馴染んでいない感がある。今日も大移動で時間がないため、一瞬降りて街あるき。街外れで待っているから…と車で立ち去るが、なにせ狭い街なので、既に待っている姿が遠目に見えるという。まあお散歩がてらとのんびり歩く。

d0007234_1514858.jpg
d0007234_1515659.jpg



車へとたどり着く間に、ガイドのウゲンはまたお菓子を買い込んでいた。いつも貰いっぱなしなのだが、今日も「はいっ」と渡される。自家製なかんじのご当地(?)ポテチだ。ここはブータンだから、ポテチにも香辛料いっぱいだよ、辛いよーとのことで、見るとなるほど、赤いチリパウダーがふり掛けられているのが見てとれる。しかしポテチ好きにはたまりませんな。と、男三人とポテチを乗せ、赤い花を携えた車は、更に山道へと向かっていくのであった。



(多分)このポテチが、このあとの旅程をおおきく左右することになるのだが。

d0007234_15246.jpg


つづく
[PR]
by yoshi_nora | 2009-10-21 23:59 | 2009ブータン


昨日今日明日


by yoshi_nora

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28

近況

★3月下旬のタルバガンによるワークショップは中止にしました。日を改めて開催しますので、ご興味ございましたらお問い合わせください。

★のびやかなおんがくを奏でます。fokcea crispaはこちらから
♪♪♪♪♪

カテゴリ

全体
音楽
気になる
日常
今日の1枚
キルギス
ホーメイ
fockea crispa
プロフィール
2007イギリス
2009ブータン
2010トゥバ

最新の記事

フンフルトゥとフーンフールトゥ
at 2012-06-21 07:06
5/29(火) 「キルギスの..
at 2012-05-23 02:58
フンフルトゥ/トゥバ共和国の..
at 2012-05-07 05:09
Frippertronics
at 2012-03-31 23:13
2/4(土) 『キルギスの伝..
at 2012-01-31 07:55

以前の記事

2012年 06月
2012年 05月
2012年 03月
more...

人気ジャンル

twitter

外部リンク

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧