3/26(木) その4 パロ・ゾン、そして再会×2
もう1年経っちゃってます…!
ええ、去年の話ですとも。GW中に終わらせます。
パロ・ゾンは、パロ・チュ(川)のほとりに建つ。入り口の門へと伸びる橋は、そこかしこの写真で見ていた。いよいよ…と思ったら、そこからは入らずに丘の上へと移動していった。先にパロ・ゾンを一望できる場所に建つ国立博物館へと向かい、そのまま歩いてパロ・ゾンへと入城する作戦(?)だ。
◇
国立博物館は、変わった形をしている。それもそのはず、元々はパロ・ゾンを外敵から守るための見張り塔だったらしい。すぐ横には真新しい建物を建築中で、聞くとこれは新しい国立博物館で、これが完成すると見張り塔はその役目を終えて隠居するそうな。
◇
国立博物館の中は、新旧さまざまな歴史物などが展示してある(写真は禁止)。生活用具や仏具に混じって、幾多の外敵との戦いの歴史もあって武具などもある。面白いなあと思ったのは、ブータンでは切手が人気とのことで、様々な記念切手などが所狭しと並べられていた。
歴代ゾンの写真も展示してあり、古い順に説明してもらう。「これは◯◯年に焼け落ちて、これは火事で…」と、焼け落ちてしまっているのも多々有り。火の用心。特に昔の灯りといえばバターランプになるので、ちょっとしたことですぐ火事になっていたのだそうだ。
◇
国立博物館をあとにした時に、数人の日本人観光客グループを見かけた。中央に比べるとやはり西は旅行者を見かける機会が多い。国立博物館からパロ・ゾンへと下る道をしばし歩き、裏門から入城。
パロ・ゾンもなかなか大きく、そして全体的に背が高い印象を受けた。そしてひとも多い。ちょうど観光客グループ幾組かと時間が重なったようで、別々に見て廻っているものの、なかなか賑やかだ。
「あらやだ、やっぱり会ったじゃない」
という言葉に振り返ると、バンコク~パロ機中で席が隣だったお年を召した女性グループのかただった。どこ見てきたの、ふーんブムタン行ったのー、ええ、いいところでしたよなどと言葉を交わしつつ、展望台からパロの街を一望する。
そこから正門へと抜けていき、先ほど通った橋を渡って元の場所へと戻っていった。これで今日の予定は終了で、今日泊まる宿へと向かって一休みだ。
◇
宿へと到着し、車から荷物を取り出す。ドライバーのタシが大きい荷物をひょいっと担いでいく姿見つつ、ああ、やはり彼はハンサムドライバーだね、などと話しつつチェックイン。部屋に入るべく2階へと続く階段をあがっていくと、、
「ほーらね!やっぱり君だと思ったんだよー!」
わわ、びっくりして目をやると、そこにはブムタンでお会いした酔っぱらいの氏が上機嫌で廊下のベンチに腰をおろしていた。やはり赤ら顔だ。曰く、今日は他に日本人の宿泊客で男性ひとりと聞いて、ぼくではなかろうかと考えたらしい。では、夕食をご一緒しましょうと話してから一旦部屋に落ち着く。氏の声は廊下に響き渡り、部屋からでも様子を見てとれた。思わぬところでの再会だ。
◇
夕食は、先の約束の通り、氏とテーブルを囲むことにした。彼は既に酔っている。聞くところによると、その辺を見て回った時に焼酎を分けてもらったとか。少しお裾分けでお湯割りにして飲む。飲むのは嫌いではないが強くもないので、ほどほどにしておこう。
同じ旅行会社を利用した縁から知り合った氏は、これまでもあちこちを旅行して回っているとのこと。ぼくはキルギスに行きたいと思っている旨を伝えると、「あすこは、本当に綺麗で良かった!場所によって色々な風景を見ることができて、どこも素晴らしかった」と、目をきらきらと輝かせながら記憶を手繰っているようだった。
※結局、同年夏の終わりに行くことになった
◇
お腹も一杯で部屋へと戻る。氏は、これからガイドをつれて街に飲みに行くらしい。部屋のテレビをつけるとケーブルTV?らしく、日本のチャンネルもあった。見るともなしに見ていると、これいつのだ?という番組で、よく見ると風雲たけし城だった。エイティーズなルックスのヤングたちが次々と登場。裾の窄まったジャージはいつから目にすることがなくなったのだろう。
映画や音楽などチャンネルを適当に回しつつ、うつらうつら。韓流チャンネルで少女時代のPVが流れていて、かわいいなーとか、おっさんぽいことを考えているうちに眠りへと落ちていった。
◇
夜中。
どうやら氏がひどく酔って帰って来たようだ。
と、一瞬目を覚まして思いつつ、就寝。
つづく
ええ、去年の話ですとも。GW中に終わらせます。
パロ・ゾンは、パロ・チュ(川)のほとりに建つ。入り口の門へと伸びる橋は、そこかしこの写真で見ていた。いよいよ…と思ったら、そこからは入らずに丘の上へと移動していった。先にパロ・ゾンを一望できる場所に建つ国立博物館へと向かい、そのまま歩いてパロ・ゾンへと入城する作戦(?)だ。
◇
国立博物館は、変わった形をしている。それもそのはず、元々はパロ・ゾンを外敵から守るための見張り塔だったらしい。すぐ横には真新しい建物を建築中で、聞くとこれは新しい国立博物館で、これが完成すると見張り塔はその役目を終えて隠居するそうな。
◇
国立博物館の中は、新旧さまざまな歴史物などが展示してある(写真は禁止)。生活用具や仏具に混じって、幾多の外敵との戦いの歴史もあって武具などもある。面白いなあと思ったのは、ブータンでは切手が人気とのことで、様々な記念切手などが所狭しと並べられていた。
歴代ゾンの写真も展示してあり、古い順に説明してもらう。「これは◯◯年に焼け落ちて、これは火事で…」と、焼け落ちてしまっているのも多々有り。火の用心。特に昔の灯りといえばバターランプになるので、ちょっとしたことですぐ火事になっていたのだそうだ。
◇
国立博物館をあとにした時に、数人の日本人観光客グループを見かけた。中央に比べるとやはり西は旅行者を見かける機会が多い。国立博物館からパロ・ゾンへと下る道をしばし歩き、裏門から入城。
パロ・ゾンもなかなか大きく、そして全体的に背が高い印象を受けた。そしてひとも多い。ちょうど観光客グループ幾組かと時間が重なったようで、別々に見て廻っているものの、なかなか賑やかだ。
「あらやだ、やっぱり会ったじゃない」
という言葉に振り返ると、バンコク~パロ機中で席が隣だったお年を召した女性グループのかただった。どこ見てきたの、ふーんブムタン行ったのー、ええ、いいところでしたよなどと言葉を交わしつつ、展望台からパロの街を一望する。
そこから正門へと抜けていき、先ほど通った橋を渡って元の場所へと戻っていった。これで今日の予定は終了で、今日泊まる宿へと向かって一休みだ。
◇
宿へと到着し、車から荷物を取り出す。ドライバーのタシが大きい荷物をひょいっと担いでいく姿見つつ、ああ、やはり彼はハンサムドライバーだね、などと話しつつチェックイン。部屋に入るべく2階へと続く階段をあがっていくと、、
「ほーらね!やっぱり君だと思ったんだよー!」
わわ、びっくりして目をやると、そこにはブムタンでお会いした酔っぱらいの氏が上機嫌で廊下のベンチに腰をおろしていた。やはり赤ら顔だ。曰く、今日は他に日本人の宿泊客で男性ひとりと聞いて、ぼくではなかろうかと考えたらしい。では、夕食をご一緒しましょうと話してから一旦部屋に落ち着く。氏の声は廊下に響き渡り、部屋からでも様子を見てとれた。思わぬところでの再会だ。
◇
夕食は、先の約束の通り、氏とテーブルを囲むことにした。彼は既に酔っている。聞くところによると、その辺を見て回った時に焼酎を分けてもらったとか。少しお裾分けでお湯割りにして飲む。飲むのは嫌いではないが強くもないので、ほどほどにしておこう。
同じ旅行会社を利用した縁から知り合った氏は、これまでもあちこちを旅行して回っているとのこと。ぼくはキルギスに行きたいと思っている旨を伝えると、「あすこは、本当に綺麗で良かった!場所によって色々な風景を見ることができて、どこも素晴らしかった」と、目をきらきらと輝かせながら記憶を手繰っているようだった。
※結局、同年夏の終わりに行くことになった
◇
お腹も一杯で部屋へと戻る。氏は、これからガイドをつれて街に飲みに行くらしい。部屋のテレビをつけるとケーブルTV?らしく、日本のチャンネルもあった。見るともなしに見ていると、これいつのだ?という番組で、よく見ると風雲たけし城だった。エイティーズなルックスのヤングたちが次々と登場。裾の窄まったジャージはいつから目にすることがなくなったのだろう。
映画や音楽などチャンネルを適当に回しつつ、うつらうつら。韓流チャンネルで少女時代のPVが流れていて、かわいいなーとか、おっさんぽいことを考えているうちに眠りへと落ちていった。
◇
夜中。
どうやら氏がひどく酔って帰って来たようだ。
と、一瞬目を覚まして思いつつ、就寝。
つづく
by yoshi_nora
| 2010-04-27 23:59
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近況
★3月下旬のタルバガンによるワークショップは中止にしました。日を改めて開催しますので、ご興味ございましたらお問い合わせください。
★のびやかなおんがくを奏でます。fokcea crispaはこちらから
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